顎関節症について 2☆

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

12月に入りました!!いよいよ今年も残り一か月を切りましたね!

年々一年経つのを早く感じるようになっている気がしますが、少し思い返してみても今年も色々なことがありました。

みなさんはどんな一年を過ごされましたか?

さて、本題に入ります。

前回は顎関節症について少しお話をさせていただきました。

虫歯で歯に大きな穴が開いたまま放置していたり、歯周病で抜けたところをそのままにしていたりすることでもともとの歯並びが崩れ、その結果かみ合わせも崩れ、噛み合わせの崩れが咀嚼運動に悪影響を及ぼしたり、顎関節の運動を障害したり・・・

それらが顎関節症発症のきっかけになることがあります。

また、被せたり詰めたりする治療の他、矯正治療等によっても、本来病気を治すための治療がかみ合わせに悪影響を与え、それが顎関節症を引き起こすこともあります。

あるいは、かみ合わせが壊れていなくとも、軽い食いしばりや上下の歯が常に接触しているような癖が顎関節症を引き起こすこともあります。

これらは主に“歯”側に原因があったり、“歯”側の原因によりかみ合わせが崩れたことで発症する顎関節症です。

では、歯だけでなく他にどんなことが顎関節症発症に関わってくるのでしょうか?

まず一つ目は生活習慣です。

その中でも大きく関連してくるのは“姿勢”です。

例えば、食事中の姿勢で考えてみましょう。

脚を組んだり、片肘をテーブルに乗せたりしていることはありませんか?

脚を組んだり、片肘をテーブルに乗せている状態では、必ず体の重心が偏ります。

重心が偏っている状態では使う筋肉のバランスが崩れ、その筋肉と繋がっている骨の位置もずれます。そのバランスの崩れた状態で通常通り咀嚼をしようとすれば、今度は咀嚼に使う筋肉や顎関節に負担がかかります。

あるいは、スマホを見ながら、テレビを見ながら、食事をすることはありませんか?

これも一緒です。

下を向きながら、横を向きながら、前かがみになりながら、バランスの崩れた状態で咀嚼運動をすれば、顎関節や筋肉には負担がかかります。

低いテーブルで胡坐をかいて、または横座りの場合も同じようなことが言えます。

お子さんであれば、足のつかない椅子に座りながらの食事もバランスがとれず咀嚼のサイクルに影響が出ます。

これらを無意識のうちに習慣として、毎食、毎日、何年も続けていくことが、どこかで顎関節症発症のきっかけになるかもしれません。

では、どんな姿勢なら良いのでしょうか?

それは、いわゆる昔から「お行儀よく食べなさい」と言われる時にイメージする姿勢です。

テーブルで椅子に座っての食事であれば、

背筋を伸ばし、

背もたれから背中を離し、

両足の裏を床につけ、

前を向いた状態で

という感じでしょうか。

顎は食べる際によく使います。

ですから、その食べる時の姿勢はとても大切なのですね。

ただ、これはあくまで一例です。

実際は一日3食摂ろうとも、そこにかけている時間は一日の中で考えればそんなに大きな割合は占めていませんよね。

では、ほかにはどんなことが関連してくるのでしょう?

それにつきましては、また次回お話しさせていただけたらと思います☆

それでは、2019年12月。

良い締めくくりができますように!