今年も残すところ2ヶ月です

 

みなさん、こんにちは。勝沼歯科医院の堂前です。
11月になって朝晩はぐっと冷え込むようになりましたね。今年もあと2ヶ月で終わると思うと1年は本当あっという間です!
なにかやり残したことや、やらなければならないこと、また今年の最初にたてた目標などを思い返すのもいいですね^_^
さて、今日は保険内で白く被せ物を入れることができるCAD/CAM冠についてその特徴や、適応となる条件についてお話しさせていただきます!
 まずCAD/CAM冠とは歯の形をスキャンしたデータをコンピュータに入力し、
ハイブリッドセラミックと呼ばれる歯の色に似せた審美的材料のブロックをミリングマシンという機械を用いて歯の形に削り出したものです。
 最近話題になっている3Dプリンターと似ていますが、3Dプリンターが材料を少しずつ盛り上げて成形していくのに対してこちらは逆に塊から削りだして成形します。
3Dスキャナや3Dデザインソフトなどで形態データを作成するまではどちらも一緒です。
 今回健康保険適応対象になった歯科材料はハイブリッドセラミックです。
 いままで歯科補綴物は歯科技工士の方が手技により製作していたため、その技工士の技量や癖等により形態や強度、審美性が左右されましたがCAD/CAM冠はその全てをコンピュータが決めてしまいますので均一の品質で補綴物が出来上がります。
なので見た目をよりご自身の歯に近づけようとすると歯のグラデーションなどは再現することができません。
適応となる歯は、小臼歯で大臼歯や前歯は対象になりません。
単独の歯のみで連結冠やブリッジは対象になりません。
歯を全部被せる場合のみで一部被覆冠やインレーは対象になりません。あとは2年以内にその歯に保険で被せ物を入れていないことが条件です。
さらに極端な噛む力が掛からないことや(はぎしりも含みます)
対合する歯が極端に尖っている等周囲の歯の条件が悪くないこと。強度を維持するため必要な分厚みを確保できること。義歯のバネが掛かる歯は極力避けます。
それ以外にも適応とならない場合や、いくつか条件もありますので興味のある方は一度ご相談してください^_^