”歯” と ”体”

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

 

夏ですね!

私はどの季節もそれぞれ好きですが、昔から夏が一番好きです。

ここ数年は猛暑日が続くことも当たり前になり、過ごしづらさを感じている方も沢山いるかもしれませんが… うだるような暑さもまた、堪らないのです。

生きている感じがしませんか?

 

さて本題に入りますが、本日より定期的に歯の豆知識ブログを更新していきます!

第1回目は“歯”と“体”についてお話をさせていただきます。

 

私たち人間の体の一部である“歯”。

他の動物たちもそれぞれ“歯”を持っております。

皮膚や臓器がそれぞれ違うように、“歯”もまた動物によって形も本数も異なります。

 

たとえば、これは犬の顎の骨です。

犬の顎

日本歯科医師会HP参照

そしてこれは、ゾウの臼歯

象の歯

日本歯科医師会HP参照

人間はこんな感じです。

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“歯”一つをとってみても、こんなにも違いがあるのですね。

それぞれの動物が食べて生きていくために、一番適した機能を備えています。

 

自分の体の一部と考えれば当然の事かもしれませんね。

 

でも実際、“歯”を体の一部として、本当に考えていますか?

心臓や脳みそと同じ臓器と思っているでしょうか。

いや、そこまでいかなくても、手や足の指と同等に感じているでしょうか?

 

歯科医師として日々診療していると、歯を体とは別個に考えられている患者さんが沢山いらっしゃいます。患者さんに限らず一般的にも何となく歯と体を別に取り扱うような風潮がありますし、恥ずかしながら私自身も歯科医師になるまでは、いや歯科医師になってからも数年間は何となく別物として考えていたかもしれません。

 

もし、自分の手の親指が半分くらいえぐれて、切断することになったらどうでしょう。

もし、人差し指が膿んで、触るだけで出血し、そのまま取れてしまったらどうしますか。

 

たとえが強烈になってしまいましたが、むし歯や歯周病は、歯や歯の周りにそういうことが起こっています。

たとえば、6歳臼歯とも呼ばれている第一大臼歯は、咀嚼や咬合の要の歯です。

そのため、一番大きく立派です。

この歯は指に例えるならば利き手の親指に相当するような歯です。

しかし、一番早くに生える永久歯という事もあり、多くの方がこの第一大臼歯をむし歯や歯周病で失っているのが現状です。

 

 

口の中は他の体の一部と比較して過酷な環境であり、むし歯や歯周病という病気があまりに日常に溢れているため、病気になること自体に慣れてしまっているのかもしれません。

 

でもきっと、歯は体が正常に機能するために必要だから存在しているはずです。

乳歯は20本、永久歯は28本、親知らずを加えたら32本。

それぞれの歯がそれぞれの役割を担っています。

 

そして、もう一つ大切なことは、歯は単体では機能することが出来ません。

上下の歯が咬み合うことで初めて機能します。

ですから、上下の歯がバランス良く咬み合っているということは、歯がちゃんと揃っていることと同等、いやもしかするとそれ以上に大切なことかもしれません。

 

そしてそして、このかみ合わせには上顎(あご)と下顎(あご)、そして左右の顎(がく)関節(かんせつ)の成長がとても大きく関係しています。

例えば、上顎の大きさに対して下顎が小さければ出っ歯になったり、逆に下顎に対して上顎が小さければ受け口になります。

また歯が綺麗に並ぶだけの大きさに顎が成長しなければ、叢生(そうせい)というガタガタの歯並びになります。

このような状態は、咬み合わせにも大きな影響を与えます。

 

話が大きくなってきてしまいましたが・・・ 笑

 

歯も体の大切な一部分で

28本なら28本、それぞれに役割があって

「1本くらい無くなってもいいや」なんてことはなく

その歯を守るための手段がちゃんとありますので

(その手段については、これからのブログでお話させていただきますね!)

 

今より少しでも、歯のことを大切に思っていただけるようになるならば、それ以上歯科医師冥利に尽きることはありませんし、それを伝えていくことが我々歯科医療従事者の役割だと思っています。

 

これからこのブログを通じてお口に関連する様々なことを掘り下げてお話させていただこうと考えています。

歯の悩み、お口の悩み、ご質問等、随時受け付けておりますので、お気軽にご連絡くださいね☆

 

それでは、良い夏を過ごしましょう!!