世界一罹患者の多い病気 歯周病☆ ~その治療法2歯科衛生士偏~

みなんさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

今日から8月☆夏真っ盛りですね!!
この暑さに体調を崩されたりしておりませんか?

昨日付けで歯科衛生士の大坂さんが退職され、そして堂前さんと山﨑さん二人の衛生士が4ヶ月の研修期間を経て正式に勝沼歯科医院の衛生士となった記念すべき初日です。

人生出会いあり、別れあり。
様々なことがありますが、この暑い8月も全力で突っ走りたいと思います。

さて、タイトルにもあります通り今回の内容は歯周病の治療法についてです。

前回までに歯周病という病気の病因。何が原因で歯周病になるのか
そして、歯周病という病気の特徴。歯周病になるとどんなことが起こり得るのか
また、歯周病にかかっているのか、いないのか。それはどのように判断するのか?
について、数回に分けてお話をさせていただいてきました。

そして、歯周病という病気の治療には歯磨きが切っても切れない最も重要な存在なのだということもお話させていただきました。

今回は私たち医療従事者側が歯周病という病気に対して、どんな治療を行っているのかについてお話をさせていただきたいと思います。

これまでもお話させていただきましたように(詳しくは世界一罹患者の多い歯周病シリーズを是非ご覧になってみてください)、歯周病の主原因は細菌の集合体であるプラーク(バイオフィルム)です
プラークは細菌の集合体であると同時に、それぞれの細菌が協力し合って強力なバリアを纏っています。そのため抗生物質を用いようが、うがい薬で毎日うがいをしようが、はたまたそこに直接薬を注入しようが基本的には効果がありません。
その一方でプラーク自身は歯に対して強烈な力で接着しているわけではなく、むしろ比較的軽微な力で歯面に乗っかっているだけですので、箒で履くように歯面を歯ブラシでブラッシングしてあげれば容易に除去することが出来ます
ですから歯周病の原因であるプラークを除去するためには日々のブラッシングの頻度やそのレベルというのが非常に関連してきます。

では、歯周病は歯みがきですべて解決するのでしょうか?

残念ながらそうではありません。

歯みがきがどんなに上手にできても解決できない問題がいくつかあります。

今回はその中でも衛生士の力なくしては解決できない点2つについてお話させていただきます。

その1 歯石
歯石という言葉を聞いたことがありますか?
おそらくこのブログを読んでいただいている方はほぼ100%ご存知かと思いますが、歯石は細菌の死骸や白血球の死骸に唾液中のカルシウム等が作用して、石のようになったものです。
今申した通り、歯石自体はあくまで細菌の死骸等が石化したものですから病気の原因になることはありません。
では、歯石の何が問題なのかというと、それは歯石の性状です。
歯石の表面は軽石のようにでこぼこしております
そのため細菌にとって格好の住処になるのです。
そしてでこぼこしてるが故、ブラシを当てても細かいところまでは追従が出来ないのですね。
歯石自体がデコボコザラザラしている上に、歯と歯石との間にも段差ができます。
ツルツルなスムースな面と比べると、デコボコザラザラダンダンは細菌も付着しやすく、尚且つ歯ブラシでは追従しきれないのです。そして残念なことに歯石は歯ブラシでは取れません。
こんな時は衛生士の出番です。
歯石除去専用のキュレットや超音波スケーラーというものを用いて、歯石を除去します。
この時大切なのは、健康な歯面は傷つけず、歯石のみを選択的に除去するということです。
歯石は取れたけど、歯の表面が傷ついてしまった。それでは本末転倒、傷ついた歯面はそこがまた細菌の住処になりますし、その結果より歯石のつきやすい環境がそこに作られてしまいます。
私はどんな時もその場限りでなく、その先を見据えての診療を心掛けております。
そしてうちの歯科衛生士たちも然りです。
勝沼歯科医院ではただ歯石がとれるだけでなく、いかに健康な部分を傷つけずに治療するか、そのための勉強と訓練をしております。
また使用する道具も、それが実行できる最新最良の器機を用いております。

今まで歯石取りを受けられたことがある患者さんには、当院での歯石除去(専門用語でスケーリングといいます)のソフトさに驚かれる方も少なくありません。
時には「ソフトで物足りない!今までのところではもっとガリガリやっていた。」というお言葉をいただくことがあります。
ここだけははっきりと申しますが、それは違います。
天然の歯を刃物でそんな風に扱うことは私は良いとは思いません。
あくまで歯を守ることを大前提に治療をしていきたいと考えています。

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その2

につきましては・・・今回も長くなってしまいましたのでまた次回に持ち越したいと思います。

それでは、良い夏をお過ごしください☆