歯の欠損

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の小島です。

今回は歯が抜けた後放置してしまうとどうなるのか、抜けた後の治療法はなにがあるのかをお話します。

虫歯や歯周病、根が割れてしまったりして歯を失った後、そのままにしておくと様々な弊害があります。

①抜けた歯と咬み合っていた歯が、抜けた歯のスペースに伸びて出てくる

②抜けた歯の両隣の歯が抜けた方向に傾いてしまう

③噛み合せのバランスが崩れてしまう

(噛み合せのずれは、顎関節症の原因となり、肩こり、顎の関節の痛み、関節音といった症状になる可能性も出てきます。頭痛、肩こり、耳鳴りなどの不定愁訴を招くこともあります。)

④食べ物が歯の隙間につまったりするので歯が汚れ易く、プラーク(虫歯や歯周病の原因となる細菌の集合体)がたまり虫歯や歯周病ができやすい口内環境になる

⑤ちゃんと噛めない事で胃や腸に負担が掛かる

⑥歯が抜けた部分から息が漏れ、上手に発音ができなくなる

などの悪い影響がでてきます。

では歯を失った後はどんな治療があるのでしょうか?

1.ブリッジ

前後の歯を削り、削った歯を土台にして橋をかけるようにつなぎ合わせます。失った歯が1~2本程度の場合に行います。

見た目も自然で、噛む力は自分の歯の60%程度です。支えになる歯に問題がなければ、自分の歯とほぼ同様の噛み心地を得られます。
しかし、噛む力を土台になった歯が受け止めるため過負荷がかかります。

2.入れ歯

プラスチックの歯茎がついた人工歯です。

歯の本数に関係なくどんな場合でも対応でき、周囲の歯をほとんど削る必要がありません。

しかし、歯を失うとその部分の顎の骨が徐々にやせていきます。骨がやせると入れ歯は合わなくなるので、その都度調整をしたり、場合によっては新しく作り直したりする必要があります。

3.インプラント

抜いた部分に金属製の人工歯根を埋め込み、人工歯を装着する治療です。

自分の歯とほぼ同じ力で噛むことができ、噛み心地も天然歯とほぼ同様です。審美性が高く、ブリッジのように健康な歯を削ることなく治療ができることもメリットです。

しかし、人工歯根を埋め込むために必要なだけの骨がないとインプラント治療はできないので、骨の状態をCT撮影をして確認をする必要があります。

また、人工歯根を埋め込んだ後、骨とくっつくのを3ヶ月以上待ったりと、次のステップに進むのに期間を空けなければならないので治療期間が長くなります。

 

歯を失った後はこの3つの方法で治療をしていきます。それぞれメリット、デメリットがあるので、ご自身に合った治療法を歯医者さんで相談してみましょう。