みなさん、こんにちは。勝沼歯科医院の渡辺です。
今日は舌の役割についてお話したいと思います。
舌の表面には味覚と呼ばれる先の丸くなった棒状の、ごく小さな突起物で形成されたものがあります。舌には味を見るという大切な仕事がありますが、味覚は味蕾のなかにある味細胞という受容器を介して行われます。

①甘み②酸っぱい③苦い④塩辛いという4つに”旨み”が加わった5つの味を舌で感知し、それを脳へ伝達しているのです。

子供の味覚は、体の成長と同じく乳幼児期に著しいスピードで形成されます。ひとつの味蕾の中には、40〜60個の味細胞があるといわれています。
生後から乳幼児期は味をつかさどる味蕾の数が数百個と最も多く、味覚が鋭敏な時期なのです。つまり、離乳食期は食事への意識とともに、味覚が形成され始める大切な時期。離乳食では薄味を基本として、素材そのものの味を大切にしていきましょう。

 

☆赤ちゃんの好きな味、嫌いな味

赤ちゃんには、本能的に好きな味と、嫌いな味が備わっていると言われています。

まず、甘み、塩味、旨味という3つの味に関しては、体に必要不可欠な栄養であるうえに、母乳や、ミルクに含まれる栄養成分であることから本能的に好きな味とされます。

逆に、苦味、酸味に関しては、本能的に嫌いな味と位置づけられます。

しかし、離乳食から色々な味を体験することで、このように嫌いな味も好きな味へと変化します。また、お母さんの食べたものが母乳の味を変化させます。授乳中はお母さんも食事を大切にしましょう。日頃からバランスのとれた食生活習慣を身につけて、タバコをやめ、飲酒を控えることが、赤ちゃんの味覚から生まれる健康を育てます。食べながら与えるのではなく、食べられるように工夫すことも大切ですね^_^

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