歯ぎしり、くいしばり

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の小島です。

4月に入り、ぽかぽか暖かく過ごしやすい日が増えましたが、初夏の陽気で暑くなったり曇り空で肌寒くなったりとまだまだ寒暖差が激しい日が続いています。みなさん、体調を崩さぬようお気を付け下さい。

そして今年は花粉も例年より多く、花粉症に苦しむスタッフや患者さんが昨年よりも増えたなと感じます。毎日必ず一回はスタッフや患者さんと花粉の話題がでるほどです(笑)

 

さて、今回は歯ぎしりやくいしばりについてお話したいと思います。

みなさんは朝起きた時、顎の筋肉が張っている、顎が痛いと感じることはありますか?または、ご家族の方に寝ている時に歯ぎしりをしていると言われたことはありませんか?

歯ぎしりやくいしばりの原因は解明されていないのが実状ですが、ストレスなど色々な要素が原因となることがわかってきています。

①ストレス

原因で最も有力なのがストレスです。ストレスによる筋の緊張によって口の周りの噛む筋肉が張ってコリを生じ、歯ぎしりが起こることが原因の一つです。

②歯並び

年齢とともに筋肉や関節の柔らかさが失われてくると、歯並びの悪さを補うことができず、歯ぎしりが起こることがあります。

③噛み合わせ

顎の成長や詰め物などの歯科治療、歯周病による歯の動揺、老化、歯のすり減りなどによって微妙に変化する噛み合わせに対応するために歯ぎしりをするとの説もあります。

④日中の噛み締め癖

日中の噛みしめなど無意識に行っている癖が夜寝ている時に出てしまうこともあります。日中食いしばりや上下の歯を当てる癖がある人は筋肉が記憶していて、寝ている間も行なってしまうことが原因です。

⑤顎関節の形態変化

年齢と共に顎の関節は磨り減り、関節が平らになってきます。その形に合わせて歯の形も変化させるために歯ぎしりをしている可能性が指摘されています。

 

歯ぎしりやくいしばりによる歯にでる症状としては、

①歯が削れて短くなる

②噛むと歯が痛い、違和感がある

③詰め物が取れる、割れる

④歯の根元が削れる

⑤歯が割れる

 

骨に出る症状は

①骨隆起(骨が歯茎の所から盛り上がってくる)ができる

②歯を支えている骨がやせて歯周病が悪化する

その他にも顎の関節や筋肉が痛くなったり、肩こりや頭痛が誘発されることもあります。

歯ぎしりやくいしばりは完全に治すことは難しいのが現状です。しかし、歯や顎を守るために症状の軽減のための治療が行われます。

当院では3種類のマウスピースを取り扱っています。

①歯全体を覆うマウスピース

②上の前歯のみにつけるマウスピース(NTI)

③歯の裏側につけるマウスピース(SLP、SPP)

どのマウスピースが適しているのか、患者さん一人一人しっかり診断をしてから作っていきます。

 

上記の症状が一つでも当てはまる方や気になる方は一度スタッフにご相談下さい!