勝沼歯科医院の予防歯科
勝沼歯科医院では、お口の中を良い状態で維持していくために、定期検診への受診をお勧めしています。
日々の生活の中でご自身の口腔内をまじまじと観察することは中々ありませんよね。ましてや暗く狭い口腔内を自分自身でチェックするには限界があります。それゆえ、痛くなったり、詰め物が外れたりして、はじめて病気が進行していたことに気付くのです。そうなる前に病気を防ぐ。そのためには定期検診が一番有効だからです。
下のグラフは各国の定期検診受診率を比較したものです。先ほどの予防先進国と呼ばれている国と、現在の日本との間にいかに差があるかがお分かりかと思います。
将来のお口の健康を維持するためには、定期検診への受診がひとつ大きく関わっているということが明らかになっています。
また初診時をはじめ、定期的にいくつかの資料を採らせていただいております。
お口の中の写真撮影に、必要があればレントゲンの撮影や歯周病の検査などを行います。実はこれらの資料を採取し、それを積み重ねていくことが予防歯科を行っていく上でかかせないのです。
これは、ご自身の昔の写真や子育てをされた親御さんであれば、お子さんのことを思い浮かべてみると分かりやすいかもしれません。
その時その時は自覚が無くとも、いざ数年前の写真を見てみると
「この時はこんなに痩せてたのね〜」とか
「こんな小さかったのに、ずいぶん立派になったなぁ」
など、その変化に驚いたことありませんか?
同じように、お口の中も年々変化していきます。外見と比べてまじまじと見る機会が少ない部位ですが、外見以上に変化しやすいのが歯や歯ぐきです。
勝沼歯科医院ではこのような資料を20年以上前より患者さんごとに採らせていただいております。ですから、その当初から続けて来院していただいている患者さんの20年分のお口の中の資料が残っているのです。
この資料を保管しておくことには様々なメリットがあります。
例えば、小さな虫歯がみつかった場合を例に考えてみましょう。
一般的な歯科医院であれば、その旨を患者さんに説明した上で「削って、詰める」治療をします。「大きくなる前に今すぐ取りましょう」と。
でももしその虫歯は10年前からあって、その時からちっとも進んでいないと分かっていたらどうでしょうか。
「確かに虫歯はありますが、この虫歯は10年前から少しも進んでいません。ですから削らずに様子を見ていこうと思います。今の環境が維持できていればおそらく今後も大丈夫ですから、一緒にがんばっていきましょう!」
これが予防歯科を考慮した歯科医療です。
これまでの常識からすると、「えっ?虫歯なのに削らないの?」と不安に感じる方も多いかもしれません。
その時一度診ただけで、その歯を治療するべきかしないべきかを決めるのは実はとても難しいことです。
でも「何か手を加えないとと患者さんに申し訳ない」と考える歯科医師と「歯医者に行ったのに何もしてもらえなかった」と考える患者さんが多いのが今の現実です。
本来、歯を守るためにあるのが歯科医療です。
私たちは大切な歯をできるだけ削ったり、抜いたりしないでおきたいと本気で考えております。
そのために、お口の中がどのような経過をたどって今に至ったのか、それがいつでも確認できるということは圧倒的に有利なことなのです。
これはなにも虫歯に限ったことではなく、歯周病やかみ合わせ、顎の関節などについても同じことが言えます。