虫歯予防について(唾液編2)

みなさんこんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼智彰です。

今日は夏のように暑い1日でしたね!!

マスクをして生活していると季節の感覚が薄れてきますが、季節の移り変わりを楽しみながら生活していきたいですね。。

さて、今回のブログのテーマは前回に引き続き虫歯予防の唾液についてです!

まず虫歯の予防の観点から唾液が少なくなっている状態が虫歯のリスクを高めてしまう事をお伝えしました。

では唾液が少ない状態とは具体的にどのくらいなのか?

唾液の量を簡易的に測定できる方法をお伝えします!

サクソンテストと呼ばれる方法で

1.乾いたガーゼを用意します。この時ガーゼの重さを測っておく。

2.口にガーゼを含み2分間かむ

3.噛み終えたらガーゼを出して再度重さを計る

4.嚙む前のガーゼの重さと噛んだ後の重さの差が2グラム以下だと口の中が乾燥気味だと判断されます

唾液分泌量が少なくても、多くの方はその自覚がありません。

唾液分泌量が健康な時の50パーセント以下でようやく口の渇きを感じるようになります。

唾液量の減少は虫歯の発生の原因になりますので、唾液分泌量の検査をしましょう。

 

口の中が乾いた状態のことを「ドライマウス」といいます

このドライマウスは何が原因で起こるのか?

ドライマウスの原因は多様で、体内の水分量、薬剤の副作用、全身疾患(シェーグレン症候群、関節

リウマチ、アルツハイマー病、パーキンソン病、糖尿病など)

 

中でも最も多いのが「薬剤の副作用」です。

 

口の渇きを起こす薬は700種類以上あると言われます。

血圧、不整脈、糖尿病、リウマチ、パーキンソン病、抗不安薬、気管支拡張剤、アレルギー用薬

などなど

複数のお薬を飲まれている方は特にリスクが高くなります。

 

では、ドライマウスの患者さんにとっての虫歯の予防についてもお話させていただきます。

まずドライマウスの患者さんは、唾液による浄化作用と緩衝作用が低下しているため、食後すぐの歯磨きをやっていただくことが有効です。

以前のブログにも書きましたがフッ化物入りの歯磨き粉を使うことも大切です。

キシリトールガムを噛んでいただくことも唾液の分泌を促し、虫歯の予防になります。

唾液を出すための唾液線マッサージや舌を上顎に付けて口を開け閉めする運動なども効果があります。

また、主治医の先生と相談が必要になりますが、薬の種類を口の渇きが出ないものに変更してもらうのも一つです。

 

唾液には虫歯に限らずお口の健康を保つための様々な働きがあります。

口の渇きが気になる方は一度歯科医院に来院されてみてください!