補綴治療について(ブリッジ編)

みなさんこんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼智彰です。

さて今回も前回に引き続き、補綴治療について書かせていただきたいと思います。
今回は歯を失ってしまった時の治療法のひとつであるブリッジについて説明させていただきます。

まずブリッジという治療法についてですが
失ってしまった歯の両脇の歯を削ってそこに被せ物をします。失った歯の部分にもダミーの歯を作り、両脇の被せ物とつなげる事により失った歯の機能を回復させる事が出来ます。

このブリッジの特徴としては
まず、歯が連結された状態になる事です。
失った歯の支えになる歯が両脇にあり、噛み合わせの力に耐えられる状態である事が必要です。
そして、セメントを用いて土台の歯にくっ付けますので一度セットしたものは取り外しが出来ません。
歯を支えにしているため、比較的しっかりと噛む事が出来ます。

ブリッジの治療法の流れとしては
1まず上下の歯の位置関係や支えになる歯の骨や歯ぐきの状態を検査して、治療の計画を立てていきます。歯を削る形や削る量などは、噛み合わせの力に耐えられる設計や支えになる歯に対する負担などを考慮して決定していきます。

2.実際に歯を削って形を整えます。基本的には歯の外側をぐるっと削っていく必要があります。この時、支えになる歯の向きが平行になっているかを確認します。もちろん、歯の神経に対する負担なども考慮しなければなりません。神経を失っている歯の場合は噛み合わせの力を支える面が根っこに対して無理な力が掛からないように調整します。

3.支えになる歯の形が整え終わったら、型取りをしていきます。ブリッジは複数の歯を同時に型取りする必要があるため手早く、かつ的確に型取りをしなければなりません。1本でもわずかに型が変形してしまっていたり不鮮明になってしまうと、つながった被せ物は全く適合しなくなってしまいますので、特に注意をして型取りをします。

4.上下の噛み合わせの記録を採ります。ブリッジの場合は噛み合わせの接触を失っている状態での記録になるため、噛み合わせの記録を採る難易度も上がります。慎重に精密に上下の噛み合わせの位置を記録していく必要があります。
噛み合わせの記録には専用の装置を用いる事もあります。

5.仮歯を作ってセットします。最終的な歯が入るまでの間、削った歯を保護し、そして支えになる歯と歯の位置関係が変化しないようにする為に仮歯を入れておきます。(仮歯の役割は他にも沢山ありますのでまた詳しく書かせていただきます)
必要があれば仮歯の状態でしばらく使用していただき、後日状態の確認、検査等を行います。

6.最終的な歯が入ります。

以上が、ブリッジ治療の大まかな流れになります。
治療法のメリットデメリットについては次回詳しく書かせていただきます!