補綴治療について(ブリッジの材料編)

みなさんこんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼智彰です。

さて。前回に引き続き今回も補綴治療の中のブリッジ治療について書かせていただきます。

今回はブリッジの材料の違いについて詳しくご説明します!

当院で取り扱っているブリッジの材料には

保険適応

・金銀パラジウム合金

自費

・ゴールド(50%、86%、PGA)

・メタルボンド

・ハイブリッドセラミックス

・ジルコニアセラミックス

・フルジルコニア

があります。

 

まず保険適応の金銀パラジウム合金ですが

メリット

保険適応の材料のため費用がかからない

金属で出来ている為強度がある

 

デメリット

アレルギーのリスクが高い

硬い金属のため噛み合わせの負担が大きい

歯と被せ物の境目の負担が大きい

見た目が銀色なので口の中が暗く見える

保険適応の範囲での治療のため、製作工程に掛けられる手間に限界がある(適合性や噛み合わせの精度など)

ブリッジは自分の歯を大きく削る治療ですので、その分歯に対する負担は大きく掛かります。

保険適応ではありますが、金銀パラジウム合金は元々戦後の日本で歯の治療が必要な人が溢れかえっている時代に安価に治療が行えるようにと開発された金属です。安全性よりも、とにかく安く多くの患者さんに対応出来るようにと。

歯科医師の間では、歯の事を考えるのであればこの金属を使用するべきではないとの考えを持つドクターがほとんどでは無いかと思います。

海外では使用を法律で禁止している国もある程です。

保険適応の材料なので当院でも勿論取り扱っていますが、歯や身体の事を考えると、あまり積極的におすすめ出来る材質では無いというのが本音です。。。

 

さて次は自費の材料について説明させていただきます

まずゴールドですが、ゴールドには3種類の金属を取り扱っています。

1.ゴールド50%

ゴールドの含有率が50%の合金になります。価格は抑えられますがやや硬い金属になります。

負担が強く掛かりすぎる所以外か、神経が生きている歯などであれば適応出来ます。

金属の安全性は金銀パラジウムと比較してアレルギーのリスクが低いです。

2.ゴールド86%

ゴールドの含有率が86%の合金です。金の特徴である延びの良さに優れており、噛み合わせに対する馴染みが非常に良いです。

使っていくうちに、負荷が強く掛かる部位の形が僅かに変化することにより咀嚼時の運動経路と調和し効率良く咀嚼が出来ます。

3.PGA

歯と同じくらいの硬さの金属で、安全性、強度ともに非常に優れた金属です。

歯の被せ物の治療に適した条件を満たした理想的な金属でもあります。

P→プラチナ

G→ゴールド

A→アロイ

つまりプラチナとゴールドを合わせた金属です。

ゴールド86%と比べると少し硬い金属なので、治療する部位や、状態によっておすすめさせていただいています。

少し長くなりましたので

残りの材料はまた、次回書かせていただきますね!