補綴治療について(局部床義歯編1)

みなさんこんにちは。

勝沼歯科医院の勝沼智彰です。

寒さも厳しくなり本格的な冬が始まりますね!

体調管理には十分気をつけていきましょう!

 

さて、前回までは歯を失っている部分に対する治療法の一つとしてブリッジについて書かせていただきました。

そして、今回からは局部床義歯(部分入れ歯)について書かせて頂こうと思います!

局部床義歯とは、歯を局所的に(部分的に)失ってしまった所に対して入れる義歯(入れ歯)の事をいいます。

さて、皆様にとって部分入れ歯とはどんなイメージでしょうか?

おそらく、あまり良いイメージを持たれていない方が多いのではないかと思います。

取り外しが面倒…

バネの掛かってる歯に負担が掛かる…

モノがつまる…

当たって痛い…

見た目が悪い…

しっかりと噛めない…etc

 

しかし、歯を失ってしまった所に対する治療方法としてはこの局部床義歯は必要不可欠な治療方法と言っても過言ではありません!

また、上記のような問題点に対して解決する方法もあります!

 

まず今回は、局部床義歯のメリットデメリットについて書かせて頂こうと思います。

 

メリット

1.適応症が広い

比較的少ない本数から、多くの歯を失ってしまっている場合でも対応が可能な事が多いです。

支える歯の本数が足りなければブリッジは適応できませんし、骨の状態が悪ければインプラントも出来ません。

 

2.修理が出来る

口の中の環境は年齢を重ねるにつれて変化していきます。

その変化に対して、義歯を修理する事により新たに作り直しをする必要が無くなります。

 

ブリッジであれば支えになっている歯1本にトラブルが起こればつながっている歯全て外してやり直しが必要になります。

隣の歯が割れたり、歯周病が進行してしまった場合などにも

インプラントであれば、骨に一度埋め込んだ物を除去するのはとても大変ですし、歯を失う度にインプラントの手術が必要になるかもしれません。

しかし義歯であれば、後から歯を追加する事も出来ます。既に口の中に馴染んでいる義歯に足すことが出来るため、問題も起こりづらいです。

 

3.取り外しが出来る事により、清掃がしやすくなる。

義歯の装置が掛かる歯の周りはどうしても汚れが付きやすくなります。

しかし、義歯は取り外しが出来るため外してから歯を磨けばむしろ磨きやすくなります。

タンスの隙間から掃除するよりも、タンスをどかして掃除したほうが確実にお掃除が出来るのと同じ原理です!

4.歯に対する負担を軽減出来る

適切に診断し、設計し作製された義歯は残っている歯にも負担を掛けにくいです。

 

次回はデメリットについて書かせていただきます!