メインテナンスについて

みなさん、こんにちは。勝沼歯科医院の堂前です。

今回の豆知識ブログのテーマはメインテナンスについてです!

みなさん数ヶ月から1年以上かけて、治療のために歯科医院へ通い続けて、ようやく治療も終了となると、一安心されるかと思います。

しかし治療が終了してもここで安心してはいけません。お口の中は、「メインテナンスフリー」というわけにはいきませんので、正しいブラッシング方法を毎日ご自身で実践することが重要です。

メインテナンスは、持続的なバイオフィルムの破壊と除去を行って治療によって得られた口腔内の健康な状態を維持させ、再発を防止することを目的としています。

具体的には、歯周ポケット内の歯周病原菌であるグラム陰性菌群は、処置した後12~16週で、もとに戻る傾向がありますので、細菌の量が悪影響を起こしだす前に、プロフェッショナルバイオフィルムコントロールと呼ばれるものを行います。歯周病の再発を予防する為に患者様の歯周環境に応じた、今後のメインテナンス・プログラムが決まります。

 

メインテナンス・プログラムにそってリコールが指定されます。この間隔は、基本的に3ヶ月とされていますが、再評価やご自身のプラークコントロールの程度によって、短くなったり、徐々に延ばされたりします。リコールは、必ず守るようにしましょう。
もし、リコールでのメインテナンスを定期的に行わないと、確実に歯周病は進行したり、再発してしまいます。

 

歯周病など大部分の口腔疾患は細菌が原因のバイオフィルム感染症です。

歯周病とは慢性の病気であり、コントロールすることはできますが完全に治すことは難しいものです。

さらに歯周ポケットから歯石や、プラークを完全に取り除くことは組織細菌学的観点からいうと不可能であることと、歯周治療後のポケットはメインテナンスをしなければ再び感染がおこること。

これらのことからメインテナンスに通っていただいて歯周病を安定した状態を保つ必要があります。

メインテナンスの内容自体は患者さまが行うセルフケア(ホームケア)と、歯科医師・歯科衛生士による患者のモチベーションを高めるための動機づけやプロフェッショナルケア(専門的ケア)からなりますが、どちらにせよメインテナンスとは、
「歯周病が完治した人の再発防止プログラム」
「歯周病が発病していない人の予防プログラム」
ということです。

 

このように生涯健康な歯と口の環境を維持するためには、むし歯と歯周病のどちらもバイオフィルム感染症のため、歯科医院で定期的にバイオフィルムの除去とリスクアセスメント(各種検査・撮影など)を行うことが必要です。

むし歯を削って詰めれば終わりではありません。その部分は日常的にむし歯になりやすい環境のため、治療後に以前と同じホームケアでは、むし歯が再発する可能性が高いのです。

また、歯周病は治療により治癒または病状が安定していても再発しやすい病気です。むし歯も歯周病も、再発を防ぎ健康な状態を維持するためには、定期的に歯科医院で検査をして、歯科衛生士によるメインテナンスを受け、ホームケアの不備を教えてもらうことが大切です。

 

患者さまの中には、「歯科検診」と「メインテナンス」を混同している方がいますが、「歯科検診」は病気を早期に発見して早期に治療することを目的とした検査です。一方「メインテナンス」は、健康な歯と口の状態を維持するための健康管理です。

歯科医院のメインテナンスにはこれらの意義が隠されていますので、みなさんメインテナンスをおろそかにしないようにしましょう!