フッ素の効果

みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院、歯科衛生士の小島です。

10月に入りました。朝晩は少し肌寒くなり、外を歩くと金木犀の香りもして、秋を感じるようになりましたね。

さて、今日はフッ素についてお話したいと思います。
フッ素は虫歯予防の効果があるというのは、テレビや薬局で見聞きしたことが一度はあると思います。

フッ素の虫歯予防とは具体的にどんな働きがあるかご存知ですか?

フッ素には3つの働きがあります。

①虫歯菌の活動を抑える
食事をするとできる汚れを歯垢(プラーク)といいます。歯垢は簡単に言うと細菌の塊です。その中の虫歯菌が酸を出して歯を溶かすことで虫歯ができます。その虫歯菌の活動を抑え、酸の量を減らします。

②再石灰化の促進
酸によって溶けた歯の質を唾液の働きによって修復することを再石灰化といいます。フッ素にはその再石灰化を助ける力があります。

③歯を強くする
歯の表面を酸に溶けにくい性質に修復します。歯が強くなることによって初期虫歯を防ぎます。

乳歯や生えたての永久歯の質は柔らかいので酸に溶けやすく、虫歯の進行も早いので、小さい時からフッ素の入った歯磨き粉を使うことをおすすめします。
また、歯科医院で塗布するフッ素は市販の歯磨き粉よりも濃度が高いので定期健診の時にフッ素を塗っていただくとより効果が上がります。

しかし、フッ素を塗ったからといって虫歯にならないわけではありません。歯垢の付いた歯にフッ素を塗っても効果はないのです。一番大切なのは歯ブラシで歯垢をしっかり落とすことです。

歯垢が落とせているか、歯ブラシの当て方は適切か、まずは歯科医院で確認をしてみましょう!

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