食生活について

みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院、歯科衛生士の小島です。

今日は食生活についてお話したいと思います。

10月1日の前回の私の記事でもお話した通り、お口の中は常に中性に保たれていますが、食事や間食をとると虫歯菌が酸を作り出し、プラークが酸性に傾きます。

歯の表面(エナメル質)は臨界pH5.5(歯の成分が溶け出すpH)以下になると歯の成分が溶けだし、虫歯になりやすい状態になります。
そして、唾液には酸性から中性に戻す働きがある為、その働きによって30〜60分かけて元に戻ります。(再石灰化)

食事や間食をとるたびに歯の表面は酸にさらされます。飲食回数が多くなると中性に戻る時間が少なくなり、酸性の状態が長く続きます。
食べる量が少なくても、頻繁に間食をとる習慣のある人は虫歯になりやすい環境にあります。
また、寝ている間は唾液の分泌が低下します。寝る前に食事や間食をとって歯を磨かないで寝た場合、虫歯になりやすい状態が続くことになります。

では、具体的にどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?

①間食は時間と回数を決める
お話したように、「唾液が酸性を中和させる」ための時間をとることが大切です。時間を決めず、何回も食べてしまう「だらだら食い」はNGです。

②よく噛んで食べること
お口の中が乾くと虫歯菌が繁殖しやすくなります。
よく噛んで唾液の分泌を促すことで虫歯になりにくくなります。

③寝る前の歯磨きを丁寧にする
寝ている間は唾液の分泌量が減り、虫歯菌が繁殖しやすいため、食後はもちろん、寝る前の歯磨きは特に注意をして磨きましょう。

虫歯を予防するためには歯磨きを丁寧にすることが大事ですが、このように食生活も関わってきます。ご自身やお子様の食生活を見直し、より虫歯予防を徹底していただけたらと思います。