小児の歯磨きについて

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の小島です。

最近は朝と夜の気温が低く、ぐっと秋が深まってきたと感じますがみなさん体調は崩されていないでしょうか?

さて、今回はお子さんの虫歯の予防についてお話したいと思います。

歯磨き粉はつけたほうがいいの?歯磨き粉の量は?仕上げ磨きはいつまですればいいの?などなど、よく当院で質問される内容をまとめたいと思います。

まず歯が生えるまでの間は歯磨きの準備期間としてお口の周りのスキンシップから始めましょう。身体の中で唇や口の中が最も敏感なところなので、口のまわりや口の中を触られるのに慣れておくことが大切です。最初は手足と顔や口のまわりを愛情をもって触ってあげ、それに慣れたら口の中をきれいな指で軽く触れたりするのもよいでしょう。指で触られるのに慣れていれば、ガーゼ磨きや歯ブラシの導入がスムーズになるでしょう。

また、歯が生える前から歯固めブラシを使って慣れさせることも歯ブラシの導入がスムーズにいく方法のひとつです。歯固めブラシを口に入れてカミカミすることによって、歯の周りの歯ぐきも適度な力でマッサージされます。歯ぐきを刺激し、次の歯の成長を促す効果があると言われています。

歯ブラシで磨けるようになったら、生えたての歯はまだ未完成で弱く、虫歯になりやすいためフッ素入りの歯磨き粉を使いましょう。うがいや吐き出しができないお子さんにはペーストよりもジェルや泡状のもののほうが使いやすいと思います。年齢別に使用する歯磨き粉の量やフッ素の濃度は違うのでご紹介します。
・歯の萌出〜2歳
使用量:切った爪程度の少量
フッ素濃度:500ppm(泡状であれば1000ppm)
・3歳〜5歳
使用量:5mm以下
フッ素濃度:500ppm
・6〜14歳
使用量:1cm程度
フッ素濃度:1000ppm
・15歳以上
使用量:2cm程度
フッ素濃度:1000〜1500ppm

歯磨き粉をつけての歯磨きが苦手だったり、仕上げ磨きの時に泡立ってしまい磨けているのかわからないという場合は、何もつけずに磨いた後、仕上げにジェルや泡状の歯磨き粉で好きなフレーバーのものを塗布してあげるといいでしょう。

そして仕上げ磨きは9歳頃までしてあげましょう。歯が生え変わっている最中で複雑な歯並びなので自分磨きだけでは不十分な場合が多いです。
また、歯磨きの自立を促すために自分磨き用と仕上げ磨き用とで歯ブラシは分けたほうがいいでしょう。

歯ブラシは色々なデザインのものがありますし、歯磨き粉も様々なフレーバーがあります。お子さんの歯磨きの状況によってジェルや泡状のものを選んでいただき、楽しく歯磨きができるよう工夫してみてください!