こんな時こそ歯磨きをしましょう☆

みなさん、こんにちは。
勝沼歯科医院の勝沼隆之です。

ここ最近、新型コロナウイルスの話題一色ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
こんな状態が続くと、どうしても気分も暗く沈みがちですよね。

そんな時は・・・
歯磨きをしましょう!!

「突然何を言っているんだ?」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
ギャグにしてはつまらな過ぎですよね。

これはギャグではありません。
歯磨きをしても、気分が明るくなるかは分かりませんが
歯磨きをすると、ウイルスの感染リスクを下げることができます。

なじみの深いウイルス感染症というとインフルエンザウイルスがありますが、ある研究では、しっかりと口腔の衛生管理ができている人と、そうでない人とではインフルエンザへの感染率に約10倍の差があったという結果がでています。
さらに仮にインフルエンザに感染した場合でも、口腔衛生状態の良い人は、そうでない人と比べて軽症であったという報告もされています。
この研究は世界的にも有名であり、このことから医科では口腔衛生指導を推進するよう働きが起こりました。

何故、口腔衛生状態がウイルスの感染率に関係するのか?

ウイルスは自分の身一つでは増殖することができません。
増殖するためにはまず、人であれば人の細胞内に侵入しなければなりません。
そしてうまく細胞内に侵入することができるとそこで増殖を始めます。
一つの細胞の中で増殖し続けると、やがてその細胞の中で増殖できる限界が来ます。
さらに増殖するためには、隣近所の細胞にまでウイルスをばらまく必要があります。

このようにウイルスがヒトの体内で活発に活動するためには、侵入と増殖という二つの重要なステップが必要です。

口腔内細菌の出すある物質(酵素)は、ウイルスが人に感染するために重要なこの二つのステップを手助けする ということが分かっています。

口の中の細菌がコントロールできておらず、バランスが崩れている状態は、
ウイルスを体内に定着・侵入させ、そして増殖するための恰好の場となるのです。

逆に口腔内を清潔にしておくことは、ウイルスの侵入や増殖を抑えることにも繋がります。

インフルエンザウイルスも今回の新型コロナウイルスも、その感染経路のほとんどは“口”です。(多分)
その入り口の環境を整えておくことは、体の免疫機能を正常に働かせ、病気の予防のためにもとても重要なことだといえそうですね。

こんな時だからこそ、いつも以上に歯磨きに目を向けてみませんか☆?