埼葛歯科医師会 第600回 学術研究会に参加してきました!

みなさん、こんにちは。

勝沼歯科医院の小島です。

梅雨入りし、雨で足元が悪い中足を運んで頂きありがとうございます。

今週は晴れの予報ですが湿気でジメジメしているので早く梅雨明けしてほしいですね。

 

さて、先日6月24日、埼葛歯科医師会 第600回 学術研究会に院長先生、内海さん、川端さんと参加してきました!

演題は「口の中は不思議がいっぱい」ということで、噛むことの大切さ、糖の摂取、動物の口腔ケアなどについて学びました。

講師の岡崎好秀先生のお話はとても面白く、関心の高いものばかりで聞き入ってしまいました!

なかでも糖については具体的な根拠も合わせて知ることができたのでとても納得できました。

みなさんは運動時や熱が出た時などに、スポーツドリンクを飲んだことはありますか?

汗をかいたりすると体の水分や塩分(ナトリウム)が失われます。

ナトリウムを補給するためには糖分があると素早く腸へ吸収されることがわかっています。しかし、糖分の量が少なくても多くても吸収は速くなりません。ナトリウムと糖の濃度のバランスが大事なのです!

では、経口補水液とスポーツドリンクを比べてみましょう。

経口補水液:ナトリウム115mg、ブドウ糖2%

スポーツドリンク:ナトリウム49mg、砂糖6%

小腸への吸収率が高いのは糖分量が1〜2%ということが分かっています。小腸の細胞の入り口は濃度が高いと入りきらないのです。

ではスポーツドリンクを3倍に薄めて飲めばいいのでしょうか?いいえ、そうするとナトリウムまで薄くなってしまうので薄めればいいということではありません。

このことから汗をかいた時にスポーツドリンクを飲むのはあまり適してないということがわかります。

またスポーツドリンクを飲み続けるとその糖分により虫歯になりやすくなります。

実際に症例を見たのですが、今まで虫歯が一つもなかった子が、中学校で運動部に入ってからスポーツドリンクを毎日飲むようになり、高校生の頃にはほとんどの歯に虫歯ができてしまったというものです。

運動時や、熱中症対策、もしくは熱中症になってしまった時にする水分補給について改めて考えさせられる講義でした。

これから本格的な夏が始まります。

みなさんも水分補給をする際はこのお話を思い出し、飲み物にも気をつけてほしいと思います!