みなさん、こんにちは。勝沼歯科医院の勝沼隆之です。
10月に入りましたね!にもかかわらず暑い!笑
連日気温が30度近い日が続いておりますが、いかがお過ごしですか?
来週くらいからは、今度は一気に気温が下がってくるみたいですので、体調を崩さぬよう気を付けてくださいね。
さて、本題に入ります。
前回は、
日本人のお口の健康に対しての意識は高まっているということ。
例えば日本人の一日の平均歯みがき回数は以前と比較して、確実に増えてきているということ。
フッ化物配合の歯磨剤の普及率も向上し、それらの歯磨剤を使用している方も増えているということ。
でも、それにも関わらずむし歯の罹患率もまた増えているということ。
そして、むし歯が増え続けている原因は何なのか?についていくつか例を挙げて書かせていただきました。
今回は、ズバリ! “フッ化物” に焦点を絞って書かせていただこうと思います。
フッ化物の応用はむし歯予防に大きな効果があるということが、様々な研究から証明されています。
でも、このフッ化物も正しく使用しなければ、せっかくの効果を得ることが出来ません。
では、正しい使い方とは、どんな使い方でしょうか?
イエテボリテクニック 4つの “2”
この方法は予防先進国であり世界をリードしている、スウェーデンのイエテボリ大学が以前から推奨しているフッ化物を使ったむし歯予防法です。
1つめの “2” 歯磨きは一日“2”回行いましょう!
「え?2回でいいの?」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。
2回でいいんです!
むし歯の予防のためには、1日2回、そのうちの1回は就寝前が望ましいですね。
これは外さないように心がけましょう。
2つめの“2” 一回“2”分、フッ化物配合の歯みがき粉を付けて歯磨きをしましょう!
「え!2分だけでいいの?」
2分だけでいいんです! 一日合計4分です。
ただ、これはあくまでむし歯予防のための考えです。
例えば歯周病のリスクが高く、歯間ブラシ等の補助用具を何種類か使用されていたり、あるいは全部の歯を丁寧に磨こうとすると、とても2分じゃ終わらないという方も沢山いらっしゃると思います。 そのような場合はご自身がしっかりと磨いけた感覚があるところまで時間をかけて磨くようにされてくださいね。
3つめの“2” 使用する歯みがき粉の量は“2”cm!(15歳以上 成人の場合)
「え!そんな沢山つけるの?」
そうです。沢山つけてください!一日合計4センチ。
私なんかは、なんだかもったいないような気がしてしまいますが、ここはむし歯予防に必要な量と割り切って、歯ブラシの毛束いっぱいに付けてください。
※この状態で歯磨きをすると、泡がたくさん溜まって、口を沢山ゆすぎたくなるのですが、フッ素を口の中に残すため、ゆすぐのは最小限に!水の量もほんのちょっとにしてください☆ 詳しくは次回のブログで書かせていただきます。
4つめの“2” 歯みがきの後は“2”時間飲食をしない!
「え!2時間も?」
歯みがきの直後に、すぐに何か食べようという人はあまりいないかもしれませんが、水を飲む習慣がある方はいらっしゃるかもしれません。
そして、2時間となると結構長いですよね。
なぜ、2時間飲食を控えた方が良いかというと、口の中に残留しているフッ素が飲食時に一緒に流されてしまうからです。
せっかくフッ化物を使用してもすぐに流れてなくなってしまえば、フッ化物の効果が激減してしまいます。
ですから、水分補給は歯磨き前にしておくとか、そんな工夫をしていけるとより良いのではないでしょうか。
どうでしょう?4つの2。
覚えやすいですよね。
フッ素の効果を最大限に得るため、是非これら4つの2を意識して歯磨きをしてみてください☆
フッ化物の使用については他にもポイントがありますので、それは次回お話しさせていただきます。
それでは、10月も楽しく過ごしましょう☆